シリーズ「焚き火」の最終回は、最も重要な火のしまつです。
火のつけ方は分かっていても、いざ消すとなったときに燃えているところからどうやって消すの?とふと分からなかったりしますよね。火はそう簡単には消えません!
BBQで使用した炭や焚き火で出た炭などは、完全に燃え尽きるまでには2~3時間かかることもあります。消えたと思って灰捨て場に捨ててしまい、灰捨て場から煙や炎が上がっていることもあり、とても危険です。そういった状態にならないためにも、寝る時間や帰るまでの時間を逆算して、消火の準備をしましょう。「水をかければ大丈夫!」なんて思っていたりしませんか?水をかけたりするのはNGです。激しく煙が出たり、水蒸気で灰が飛び散ったり、また急激な温度差でコンロや焚き火台が変形してしまうこともあります。次のような準備をしてぜひ安全な焚き火を楽しんでください。
〇「火消し壺」
一番簡単な方法は「火消し壺」に炭や灰を入れて密閉することで酸素をなくし消す方法です。また火消し壺を利用すると、残った炭を再利用することも出来るのでとてもエコです!
〇燃え尽きるのを待つ
単純に、燃え尽きて灰になるのを待つ方法です。ただし火が完全に消えるまでには時間がかかりますので、大きな炭を火ばさみなどで崩して小さくすることで早く消火することができます。
〇バケツ
バケツに水をいれ、薪などを一本ずつトングではさみ水につけて火を消す方法です。短時間で火を消すことはできますが、この際に使用するバケツはアルミ製などの消火用バケツを使用してください。また濡れた薪や炭はキャンプ場の灰捨て場には捨てないでください(持ち帰りが原則)。
今回はシリーズで焚き火について紹介しました。人類と火の関係は100万年以上前から続いているとも言われ、人類の進化にとってなくてはならない存在でした。現在はオール電化などにより火を使わずとも調理や暖房が可能になってきたものの、災害などにより電気が使えなくなってしまうこともあります。
これからの春のキャンプシーズンに少しでも役に立てる情報であれば幸いです
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