福島では『ほんとうの空へようこそ』という観光フレーズをよく使います。
これは、詩人 高村光太郎が”智恵子抄”にある”あどけない話”に出てくる一節です。
-智恵子は東京に空なないと言ふ、ほんとの空が見たいと言ふ。(省略)阿多多羅山の上に毎日出ている青い空が智恵子のほんとの空だといふ。あどけない空の話である。-
東京に馴染めずにいた智恵子には、福島のぬけるような青空や、満点の星空がほんとの空であり、懐かしくて恋しい故郷だったのでしょう。
安達太良山の麓にあるフォレストパークあだたらは、ここ数日とても天候が良く、過ごしやすく本当に散策日和、キャンプ日和です。
ふと事務所から外を見上げたら、夏の訪れを感じるような風景が広がっていたのでカメラにおさめました。
毎日眺めている職場の空ですが、夕焼けや星空、晴天の日は一面に綺麗な空風景が広がり、『ほんとの空』という言葉がぴったりに思えます。(by 若)